先日、窓ガラス修理に呼んで頂きお伺いした際に、このような出来事がありました。
賃貸アパートのガラスを割ってしまって、大家さんに相談したら自己負担になると言われました。これって普通ですか?
取り決め内容によりますが、まずは賃貸借契約書をみてみましょうか。
アパート暮らしをしていると、様々なトラブルに遭遇する可能性があります。その中でも、窓ガラスが割れてしまうトラブルというのは、思わぬ出費を伴う為、不安に感じる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、アパートの窓ガラスが割れた際に、誰が費用を負担するのか、どういった補償を受けられるのか、具体的な対処方法について紹介していきます。ぜひ最後まで読んで、万が一の際に慌てることなく対応できるよう、備えをしておきましょう。
アパートのガラス交換、費用負担は誰がするの?
アパートの窓ガラスが割れた場合、まず確認すべきは「費用負担」です。
いったいだれが費用負担するのでしょうか?
賃貸借契約書を確認しましょう
窓ガラスの破損に関する費用負担は、原則として、賃貸借契約書に記載されています。
契約書には、以下のいずれかが記載されているはずです。
・原状回復義務:入居時の状態に戻す義務を、賃借人が行う場合
・通常の消耗:経年劣化による、損耗は賃借人が負担する場合
契約書の内容によって、費用負担が大きく変わります。例えば、原状回復義務が記載されている場合は、賃借人が窓ガラスの交換費用を負担することになります。一方、通常の損耗と判断される場合は、賃貸人が費用を負担することになります。
賃貸借契約書は、入居時に必ず確認しておきましょう。もし、契約書の内容が不明な場合は、大家さんか不動産会社に問い合わせて確認するようにしてください。
大家さんと相談することが大切
賃貸借契約書を確認した上で、大家さんと相談することも重要です。大家さんと話し合うことで、具体的な費用負担や修理方法について合意することができます。
特に、契約書に明確な記載がない場合や、特殊な状況が発生した場合は、大家さんと話し合い、お互いが納得できる解決策をみつけるようにしましょう。
「故意・過失」がポイント!
窓ガラスの破損が、賃借人の故意または過失によるものなのか、通常の使用によるものなのか、によって費用負担が変わる場合があります。
例えば、子供がボール遊びをして窓ガラスを割ってしまった場合は、賃借人の過失と判断され、費用負担を求められる可能性があります。一方、自然災害によって窓ガラスが割れた場合は、通常の使用による損耗と判断され、賃貸人が費用を負担する場合があります。
窓ガラスが割れた原因を明確にし、大家さんと話し合って費用負担について合意しましょう。
経年劣化なのか、そうでないのか、ガラス割れ原因の断定が難しい場合
ガラス割れには、経年劣化なのか、過失なのか判断難しいケースもあります。
例えば、経年劣化によりワイヤー入りガラスがサビてしまい、ガラスの縁まわりはヒビ割れや貝割れが起こっていたとします。いつ割れても不思議ではないが、押すとヒビが広がり割れそうです。ある日、何かの拍子に腕がガラスに押し付けられヒビ割れてしまいました。通常の状態のガラスなら割れることはまずありません。経年劣化し、元々、ガラスの縁まわりに数センチのヒビ割れがあったからだと考えられます。
上記のようなケースは、防火地域のアパートでは、ワイヤー入りガラスの設置がされていますので、稀に起こり得ます。ワイヤー入りガラスはガラスの縁まわりからヒビが入ることが多いです。これは、ガラスのコーキングやグレチャンが劣化し、雨水がガラスのサッシのみこみ部分まで入り込み、ガラスまわりに露出しているワイヤーの先端から錆びてサビ割れしてしまうことがあるからです。
このような場合、そもそもガラスに少しでもヒビ割れていたかどうか、というのがポイントになります。当然、ヒビ割れていた場合は経年劣化に該当します。証拠として、既存ガラスに少しでもヒビ割れが写っている写真があれば良いですね。
アパートのガラス交換費用、補償は受けられる?
窓ガラスの交換費用は高額になる可能性があります。そこで火災保険や 家財保険などの補償が受けられるかどうかを確認してみましょう
火災保険・家財保険の確認
火災保険や家財保険には、窓ガラス破損に対する補償が含まれている場合があります。保険の内容は、契約内容によって異なるので、契約書をよく確認してください。
特に 火災保険には「破損・盗難特約」や「風災・水災特約」といった特約がつけられている場合があります。これらの特約に加入していれば、窓ガラスの破損がこれらの原因によるものであれば、保険金が支払われる可能性があります。
家財保険にも窓ガラスを破損に対する補償が含まれている場合があります。家財保険は、主に家財の破損や盗難を補償する保険ですが 、一部の保険会社では、窓ガラス破損も保証対象としている場合があります。
火災保険や 家財保険の契約内容が不明な場合は保険会社に問い合わせて確認しましょう。
補償内容と適用範囲をチェック
保証が適用されるには、以下の条件を満たしている必要があります。
補償対象となる災害: 窓ガラス破損が、保険の補償対象となっていること
免責金額:保険金額が支払われる場合、免責金額と呼ばれる自己負担金額がある場合がある
保険期間: 保険期間中に、損害が発生していること。
保険会社によって補償内容や適用範囲が異なります。契約内容をよく確認し、補償が受けられるかどうか、保険会社に問い合わせて確認しましょう。
保険会社への連絡方法
保険金請求の手続きは保険会社によって異なります。保険会社に連絡し 必要な書類や手続きについて指示を煽りましょう。
保険金請求には、以下の書類が必要となる場合があります。
・保険証券
・損害状況報告書
・修理見積書
・その他保険会社が求める書類
保険金申請請求の手続きは、保険会社によって異なりますので、必ず保険会社を指示に従って手続きを進めましょう。
まとめ/アパートのガラス交換、費用負担と補償をしっかり確認しよう!
この記事では、アパートの窓ガラスが割れた際に誰が費用負担するのか、どのような補償が受けられるのか、具体的な対処方法について解説しました。
窓ガラスが割れた際はまず、賃貸借契約書を確認し 大家さんと相談するようにしましょうう。また火災保険や、家財保険などの補償が受けられるかどうか、確認することも重要です。ガラス交換は、専門知識や技術が必要な作業です。安全に作業を行うためにも、専門業者に依頼することをお勧めします。
万が一、アパートの窓ガラスが割れてしまった場合でも、この記事を参考にして落ち着いて対処できるように備えておきましょう。
時々屋
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