いつもガラス交換の記事ばかりなので、今回は鏡の連張りについて施工事例を載せていきたいと思います。今回使用している鏡はセントラル硝子のミエミラーです。輸入ガラスと違い鏡の歪みがほとんどありません。逆にいえば鏡の厚さが薄かったり、輸入ミラーではどれだけ繊細に取り付けしても歪みが生じやすくなります。
ちなみに、鏡の厚みは5mmです。幅が120センチ以上ある場合は、6mmを使用します。厚みがあるほど歪みは少なくなります。
今回はそんな鏡の連張りをご紹介します。
鏡連張りの流れ
ダンススクールや空手教室などでは、壁に鏡が並べて張ってあります。その鏡は、ただ並べて張ってある訳ではありません。鏡同士を並べ一枚の大きな鏡としてみた際に歪みのないように貼らないといけない点が一枚物の姿見鏡と違う点ですね。

1.まずは鏡を支える為の片長チャンネルを取り付ける為、壁に下穴をあけてアンカーを仕込みます。

2.水平が出たら片長チャンネルをビスで固定します。

3.壁が歪んでいる場合、取り付けた金具も歪みますから、糸を張ってチャンネルが垂直になっているかみていきます。壁が出っ張りチャンネルが垂直でない場合は、出っぱりに合わせてチャンネルが真っ直ぐなるように金具裏側にスペーサーを入れてチャンネルを真っ直ぐ通します。

4.チャンネルにppバンドを敷いておき、鏡が直接金具に触れないようにしておきます。鏡の重量がかかる箇所のチャンネルの下には木材を仕込み、金具が下がらないようにしておきます。金具の仕込みが終わったら、壁紙を剥がしておきます。

5.MPXボンドを鏡裏面に打ち、映像調整できるようにミラーマットは使用しないでおきます。後から、押したり引いたりして鏡のジョイント部分が合うように調整していきます。

6.映像調整が終わり次第、チャンネルと鏡の隙間をコーキングして鏡の連張り完了です。鏡は壁にピタリとくっついている訳ではなく、壁から1cm離れています。
ボンドが完全に固まるまで1週間かかる為、1週間後に金具を支えている木材を抜いて完全に鏡連張りの完了です。
姿見鏡の一枚張りから行っていますので、鏡取り付けもお気軽にご相談ください。