最近台風が続いた為か現場でお客様から「雨戸かシャッター付けたいんだけれど、どちらが良いかな?雨戸の方が安いんでしょ?」
と言われる場面が続きましたので解説していきたいと思います。
後付けシャッターと雨戸どちらが安く取り付け可能なのか?
先に結論から言っちゃいますと
シャッターの方が安いです。(LIXILの場合)
LIXILのリフォームシャッターの価格(税別計算)
LIXILのカタログをみながらリフォームシャッター標準仕様の手動タイプで計算してみます。
幅0〜2000mm 高さ1700〜2396の場合
定価126,500円です。※2023年8月価格
40%オフで仕入れれば75,900円税別です。
LIXILのリフォーム雨戸の場合(税別計算)
雨戸幅Wが1748mm、高さHが1783.5mmの規格寸法を取り付けと仮定します。
雨戸は一筋枠→戸袋枠→雨戸パネル→雨戸錠とそれぞれに部品代がかかります。
この場合、鏡板なし一筋枠34,700円+戸袋枠11,300円+雨戸パネル37,200(2枚)+雨戸錠800円 雨戸の定価は84,000円です。定価の40%オフの仕入れで50,400です。
一見雨戸の方がやすくみえますね。ですが上記は規格寸法の場合なんです。新築で今から家を建てられるなら部品単価は上記のお値段になるでしょう。
後付けリフォームの場合、既存のサッシ枠寸法の外外寸法に合わせてオーダーサイズで作り取り付けになります。
オーダーサイズとなると値段があがるのですが、そこらへんはカタログで正確な値段が書いていません。
オーダーサイズの場合定価×1.7倍の142,800円が実質定価になります。そこから40%オフで仕入れて85,680円が雨戸代になります。これは鏡板なしで一番安い雨戸パネルの種類で計算しています。
さらに半外付け(後付けのほとんどの場合半外付けになります)で壁付けの場合は+皿水切り板4,800円かかりますし、防水処理のシーリング材(シャッターもシーリングは必要です)などもかかかります。
なので、雨戸の方が安いとは一概に言えないのです。
ただ、全メーカーを調べた訳ではないのでLIXILの場合は、としか言い切れないのですが。
雨戸とシャッターどちらがオススメ?
結論は、お家の方のライフスタイルによります。
雨戸がオススメの場合
- 腰が悪い方やご年配の方
- 掃き出し窓でかつ幅が3mほどの場合
雨戸は開閉方法が左右になります。
シャッターは開閉方法が上下のため、窓の大きさによっては腰の悪い方やご年配の方ですと開閉が億劫になるかもしれないので、雨戸が良いかもしれません。
※雨戸は日頃からレール溝の清掃などメンテナンスが必要になります。
シャッターがオススメの場合
- 台風が来ても雨戸ほどガタガタなりにくい。
- よく出入りする場所(ベランダなど)
- 普段仕事などで窓を清掃やメンテナンスする時間が取れない方
シャッターは、よく出入りする場所では開閉が簡単なのでとても便利です。
また、こまめにメンテナンスが必要のないシャッターは現代人のライフスタイルには合っているのかもしれません。
まとめ
後付けで雨戸やシャッターを取り付ける場合、メーカーや場合によってはシャッターの方が安いことがあるということがお分かり頂けたかと思います。
それぞれ扱いやすさや利便性は住まれている方の状況やライフスタイルによって変わってきますので、どちらを取り付けようか悩まれている方は、お近くの施工ができる業者様にご相談されてみてください。
時々屋もリフォームシャッターや雨戸パネルを扱っています。お近くの方はお気軽にご相談下さいませ。