窓には規格寸法がある
実は皆さんが使われている窓のサッシ寸法が決まっていることはご存知でしょうか?お家を建てられた方は当然知っているという方もいらっしゃると思いますが、普段マンションやアパートに住まれている方には馴染みのないお話しではないでしょうか。
お使いの引違い窓も、はめごろしの窓や縦滑りの窓も、そのほとんどが規格寸法で決まっています。そういった規格寸法のサッシ枠のことをサッシ業界では新築枠といわれ、住宅のほとんどの窓は規格寸法で大量に生産されている新築サッシ枠が付けられています。特に建売住宅の窓はほぼ規格寸法ではないでしょうか。
対して注文住宅の場合はお好みの窓サイズにすることができますから、特注のサイズを付けることもできます。但し、建築基準法に定められている規定の範囲(地震や風圧に耐えられる範囲のサイズ)であったり、特注製作可能範囲内である必要はあります。
カバー工法で窓交換できるサイズや窓の種類は?
現在は窓交換といえばリフォーム用商品を使用したカバー工法による窓交換が主流となってきています。従来の窓交換では、サッシ枠まわりの壁を一度壊してサッシ枠を取り外してから、付いていた窓と同じ規格寸法のサッシ枠を付けて壁を補修する、という工期も費用もかかる工事でした。
ですが、現在は既存の窓サッシ枠を残したままサッシ交換ができるリフォーム専用の商品がありますので、今の窓より大きな窓にしたいという訳でなければ、カバー工法によるサッシ交換が工期も短く費用も安くて済みます。
下記はリフォームで窓交換できるサイズ(特注寸法範囲)や窓の種類について表にしました。但し、サッシメーカーやガラス構成、中桟の有無によっても製作範囲は変わりますのでご参考程度にみて頂けたらと思います。
窓種類 | 腰高引違い窓2枚建て | 掃き出し引違い窓2枚建て |
サイズ | W647×H337〜W2747×H1637 | W977×H1208〜W3017×H2503 |
窓種類 | FIX窓(外押縁タイプ) | 縦すべり出し窓(オペレーター) |
サイズ | W217×H188〜W3017×H1490 | W267×H376〜W797×H1616 |
カバー工法でサッシ交換できない窓の種類もある
基本的にはほとんどの窓の種類やメーカー問わず窓の交換ができると言われているカバー工法ですが、カバー工法では窓の交換が難しい窓の種類があります。それは異形サッシです。マンションなどによくみられる円形のサッシや、身近でいうと出窓などの台形も異形サッシにあたります。
出窓に関しては造作加工することで窓の交換ができる場合もありますが、やはり固定面は不安が残ります。メーカーも出窓用のリフォーム専用商品を出していませんし、カバー工法での工法も推奨していないため基本的には出窓や異形サッシにカバー工法での窓交換は難しいと思われます。
まとめ
この記事をみて、窓には規格寸法があること、リフォームによる窓交換の場合はカバー工法が主流となっていること、リフォーム専用商品の製作範囲寸法や交換可能な窓種類についてご理解頂けたのではないでしょうか。
これから窓サッシのリフォームを考えられている方にとって少しでも参考になる内容がありましたら幸いです。