この記事ではサッシ戸車の交換方法について施工写真をみながらご紹介していきます。
戸車とは、掃き出し窓や腰高窓などの窓サッシや、玄関引戸や店舗引戸などの下枠に入っている滑車のことです。滑車がレールの上を滑ることで窓や引戸は動きます。戸車が壊れると窓やドアの開け締めは困難になります。
窓サッシ戸車の外し方
- 窓枠(障子)をレールから外す
- 下框を取り外す
- 戸車を抜き取る
窓サッシの戸車は、窓枠の下框と呼ばれる下枠の両サイドに挿し込まれています。なので、障子を差し込まれているレールから外す必要があります。外から、窓枠(障子)を持ち上げて、サッシレールから取り外します。上のレールとレールの間に外れ留めがある場合は、外れ留めネジを緩めてレールの端に寄せておきます。
障子を取り外したら、寝かせて下框の左右のビスをドライバーで左回しに回して抜き取ります。
下框だけ抜き取れましたら、戸車が左右横方向から差し込まれているのが分かると思います。それを抜き取ります。固着して抜けないときは、マイナスドライバーを差し込み、ドライバーの背をトンカチで何度か叩きながら抜いていきます。
戸車の調べ方
- 戸車の直径を測る
- 戸車の厚み、高さ、溝幅を測る
戸車を取り出したら戸車の採寸に入ります。測る箇所は上記の通りです。寸法1〜2ミリ違うだけの似たような戸車もあるので、サシガネを使い正確に測っていきましょう。窓サッシの戸車は少し違うだけで取り付けできなくなる物もあります。
採寸方法はスライド写真を参考にしながら確認してみてください。
測った寸法から戸車を探していきましょう。
窓サッシ戸車の付け方
戸車の付け方は外すときと逆の手順になります。
新しい戸車を下框に差し込めば交換が可能です。このとき戸車を差し込んだ下框だけレールの上を滑らせてみてください。スムーズに動くようなら、戸車、レールに問題はありません。次に下框を障子枠に組み込み、障子を建て込んで動かしてみてください。動きに問題がなければバッチリです。もし、動きが悪くなる場合は、枠の歪みなど何か別の原因が考えられます。その場合は業者を呼んだ方が良いでしょう。
障子を建て込んだあとは、レールの端に寄せた外れ留めを元の位置に戻すのを忘れないようにしてください。
最後にレールを雑巾などで掃除してから、シリコンスプレーを振りかけるとするする滑りますよ。
注意点
窓や引戸の調子が悪いとき、ご自分で戸車を外してみようと障子を外す際に転けたり、風に煽られてガラスを割ってしまったという方は多いです。
ご自分で戸車を外す際はくれぐれもお気をつけくださいね。この記事では戸車交換方法についてまとめてみました。参考になりましたら幸いです。
戸車採寸方法【スライド写真付きで徹底解説】についてはこちらも参考ください!
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