勝手口採風上げ下げドアが開かない?プーリーorギアの交換で直ります。

勝手口上げ下げドアの窓を開けて換気しようとしたら開かない、上げ下げドアがスライドしなくなって閉まらない、そんな場合はこの記事が参考になります。この記事では勝手口採風上げ下げドアのメーカーによって異なる修理方法や、業者にスムーズに見積もりしてもらう為にチェックしておくポイントをご紹介します。

上げ下げドアの修理方法は2パターンあり

まず、上げ下げドアの修理方法はメーカーによって異なり、大まかにプーリー交換とギア交換の2パターンあります。

①ギア交換の場合

YKKやLIXIL製の勝手口上げ下げドアの開閉故障の場合はギア交換になります。ドアを外しドア枠を分解すると左右の縦框に1つづつギアが入っています。YKK製やLIXIL製の勝手口上げ下げドアが開かない場合は、ギアが割れてかんでしまっていることが大半です。良くありがちなのは、スライドロックをした状態で勢いよく開閉してしまうことです。上げ下げドアの構造は単純で、カンヌキでギアの回転を止めているだけなので上げ下げドアを勢いよく開閉するとギアが割れたりロックのカンヌキ部分が破損する原因にも繋がります。割れてしまったギアは交換すれば、またスムーズに開閉できるドアになります。

②プーリー交換の場合

三協アルミ(旧立山アルミ)の上げ下げドア開閉故障の場合はプーリーとよばれる部品の交換となります。プーリーとは、緑のベルト付きのギアのことをいいます。ベルトが破損して切れると上げ下げドアがストンと下に落下します。写真のように下側のスライド部分は持ち上げても落下し、上側のスライド部分は下に下がります。通常こちらもギアが破損すると上げ下げドアは開かなくなります。

プーリーはベルト紐がスライド窓と連動する為、交換の際はギアを入れ替えて紐をスライド窓に連結します。そうすることで上げ下げ窓を下に下げると同時に上の窓も上がる仕組みです。

勝手口上げ下げドア故障の際のチェックポイント3つ

①勝手口ドア上部のラベルを確認

室内側から勝手口ドア上部をみると、ラベルシールが貼ってあります。そのラベルにメーカー、製造年月、品番が記載されてあります。写真では立山アルミ、02.03、A-0820Rと記載がありますが、これは立山アルミメーカー(2006年6月に三協アルミと合併し現在は三協立山アルミとなっています)、2002年3月製造、品番はA-0820Rという意味です。こちらのラベルは最も重要で、ラベルがない場合は築年数とドア形状で部品を特定しないといけません。

②築年数を確認

基本的にはラベルシールがあり製造年月の記載がある場合、当然ながら築年数を調べる必要はありません。しかし特定ハウスメーカー製の場合はラベルに製造年月が記載されていないことがあります。これは特定ハウスメーカー(セキスイ・パナホーム等)の可能性があり、築年数やドアノブ形状から互換性がある部品を特定しなくてはいけません。この場合築年数が非常に重要になり、築年数が分からない場合は特定は困難を極めます。ラベルに記載がない場合、築年数は必ず調べておきましょう。

③ドア全体写真と建物種類の把握

上げ下げドアの部品は年代、メーカーにより膨大です。特定のためにはドア全体写真は必ず必要になります。できればドアの巾、高さ寸法を測ってメモしておくとスムーズかもしれません。

次に建物種類も把握しておく必要があります。サッシメーカーにはビル用と住宅用という区分けがされており管轄が違うからです。マンションの勝手口ドアなのか、住宅用の勝手口ドアなのかというのは重要です。それは住宅用の商流はメーカー→卸売業者→施工店→施主様という流れですが、まずはメーカーの住宅部門もしくはビル用部門のご担当者に問い合わせて部品を特定していくのが通常の流れだからです。

まとめ

勝手口上げ下げドアの故障はまずは業者に連絡をしましょう。サッシの修理はガラス屋さんが得意としています。この記事のチェックポイント3つ、ラベルシール、築年数、ドア全体写真を把握してそのままガラス屋さんに伝えるとお見積りまでスムーズですよ。この記事を参考に近くのガラス屋さんにお問い合わせしてみてくださいね。

この記事が参考になりましたら幸いです。

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時々屋

日頃はガラス屋を営んでいる傍ら、空いた時間にガラスやサッシの修理ブログをまとめています。記事が少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。

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