換気小窓ガラスの交換方法と採寸方法について

市営住宅やマンションでは窓に換気窓ガラスが設けられていることがあります。特にワイヤー入り網入りガラスの場合、ぶつけた訳でなくてもサビ割れや熱割れで自然に割れることがあります。そんな場合、ガラス屋はどうやって採寸して交換しているのか現役ガラス屋がご紹介します。

採寸方法

①ガラスの幅、厚みを測る

まずは金属製スケールでガラスの横巾を測ります。ガラスの板厚も測っておきましょう。

②ガラスの高さを測る

ガラスの高さを測ります。

③引手窪みの位置を測る

換気小窓ガラスには引手が付いています。引手は専用のベルトサンダーで研磨して窪みを作る必要があります。新しく加工する換気窓ガラスの引手の位置を元のガラスと合わせたいので採寸を行います。

写真のようにスケールを使い引手の上ツラがガラス上ツラから何ミリのところにあるかみます。

引手端ツラがガラス横ツラから何ミリのところにあるかみます。

サシガネを使い引手の高さを測ります。

引手の幅を測ります。

これでガラスの採寸ができました。

次に換気小窓のガラス交換方法をご紹介します。

換気窓ガラス交換方法

①窓をサッシ枠から外す

まずは窓をサッシ枠から外していきます。サッシ枠の上部に外れドメがある場合、外れドメをプラスドライバーで緩めて端に寄せて窓を真ん中にもってきて持ち上げると外せます。

②縦框を外す

換気窓のストッパーがかかっているか確認してから、窓を横にして立て掛けて置きます。縦框が上にくる状態です。その状態で、縦框のビスを外していきますと縦框枠が外せます。あとは新しい換気窓ガラスを引手の向き、ガラスの表裏に注意して障子枠に滑らせて嵌め込みます。

③窓をサッシ枠に戻す

外した縦框は再度ビスで付けて、窓を持ち上げサッシ枠に戻します。横移動しておいた外れドメは元の位置に戻しプラスドライバーで固定ネジを締めます。

以上が換気窓ガラスの採寸から交換方法でした。換気窓ガラスが割れたら近くのガラス屋さんに相談してみましょう。

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時々屋

日頃はガラス屋を営んでいる傍ら、空いた時間にガラスやサッシの修理ブログをまとめています。記事が少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。

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