玄関ドアのカギがかからない?錠ケースとフロントケースの干渉が原因かもしれません

玄関ドアのカギがかからないことはありませんか?

特に季節や日中の時間帯によってもカギがかからないことがある場合、この記事で解決策が見つかるかもしれません。

玄関ドアのカギがかからない原因は?

玄関ドアのカギがかからない原因は主に3つあります。

  • 錠ケースの故障
  • サムターンの故障
  • シリンダーの故障

上記にあげた3つの理由が玄関ドアが開かない原因として主に考えられます。この中でも錠ケースの故障の場合、意外な方法で直るかもしれません。

ではさっそくご説明します。

錠ケースの故障の原因と対策方法

錠ケースとはドア戸先側面から内部にかけて入っているケース箱のことで、施錠や解錠をするためには錠ケースが入っていないとできません。つまりカギの本体ともいえます。

錠ケースがあることによってドア室外側にシリンダー、ドア室内側にサムターンを付けることができます。室内側から施錠解錠する際はサムターンつまみを回して施錠解錠ができますし、室外側から施錠解錠する際はシリンダーにカギを差し込み回すことによって施錠解錠ができます。シリンダー、サムターンと連動して施錠解錠をする役割が錠ケースなんです。

その錠ケースが経年劣化により摩耗すると、デッドボルトが下がってフロントケースと干渉することがあります。本来、カギの施錠をするとデッドボルト(ドア枠側に突き出るかんぬき)が真っすぐ突き出ます。それが経年劣化により摩耗すると下に下がって突き出たり、酷い場合は斜めに突き出るようになることもあります。

そうした場合、デッドボルトとフロントケース(ドア側面に付いている錠ケースをカバーする金属板)に干渉してデッドボルトが突き出ないことがあります。

そのような場合、当然施錠ができません。つまりサムターンを回しても回りきらず、シリンダーに差し込んだカギを回しても回りきらないため、カギがかかりません。

錠ケースデッドボルトとフロントケースが干渉する場合の対処方法と手順

錠ケースデッドボルトとフロントケース切り欠きが干渉する場合、単純にフロントケース切り欠きをデッドボルトが当たらないようにヤスリで削ってしまいましょう。

手順は下記のとおりです。

  • プラスドライバーを使いフロントケース上下に付いているビスを取り外す
  • フロントケース切り欠きを鉄工平ヤスリで縦横2mmづつ削る
  • フロントケースを戻す

まずはプラスドライバーを使いフロントケースを取り外します。フロントケースの取り外しだけで大丈夫です。

鉄工ヤスリ平を使いフロントケース切り欠きを均等に2mmづつ削ります。

フロントケースを元に戻してカギをかけてデッドボルトとフロントケースが干渉しないかチェックします。干渉しなければOKです。干渉した場合はまたフロントケースを外して切り欠きをヤスリで1mmづつ均等に削ります。デッドボルトとフロントケースが干渉しなくなるまでその繰り返しで直ります。

シリンダーの故障の原因と対策方法

シリンダーの故障によりカギを差し込んで回しても回り切らない、カギがかからない場合はカギかシリンダー内部のピン(タンブラー)が擦り減ったり不具合を起こしている可能性が考えられます。

この場合、ベストはシリンダー交換です。シリンダー交換をするとカギもシリンダーも新しくなるので直ります。

応急処置で対処する場合、シリンダー内部にエアダスターを吹き込んで中のホコリ汚れ綺麗にします。次にカギ穴専用潤滑スプレーをシリンダーカギ穴に1〜2プッシュします。そうしてカギを差し込み何度か抜き差しを繰り返して潤滑材を馴染ませます。これで、カギの回りがよくなることがあります。

サムターンの故障の原因と対策方法

サムターンが回りきらない場合、サムターン内部の樹脂が折れてひっかかっている場合があります。その場合はサムターンを交換する必要があります。

サムターンが空回りする場合、サムターン内部の突起樹脂パーツが擦り減って錠ケースのサムターン受け窪みに正常にかみ合わなくなっている可能性があります。この場合もサムターンを交換する必要があります。

まとめ

ここまで玄関ドアのカギがかからない原因と対処方法についてご紹介しました。

錠ケースデッドボルトとフロントケース切り欠きが干渉する場合、意外とフロントケース切り欠きを削り直ります。カギ屋さんに修理をお願いすると普通は錠ケース交換を進められますが、修理でなんとかしたい場合や、予算をかけず自分で直したい場合はぜひお試しください。

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時々屋

日頃はガラス屋を営んでいる傍ら、空いた時間にガラスやサッシの修理ブログをまとめています。記事が少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。

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