マンション1Kのキッチンとリビングを仕切るお部屋の扉ガラスの交換修理を行いました!
室内ドアの中にいくつもガラスが組み込まれているガラスって割れたらどうやって交換するんだろう?そもそも交換ができないのではないか?そのようなお問い合わせを頂くことがあります。そこで、建具ガラスの交換方法についてご紹介したいと思います。
押し縁を外す
まずはガラスを固定している押し縁を外していきます。押し縁はガラスが建具から外れないように押さえている木枠のことをいいます。押し縁は上下左右にありますが、外れる箇所は扉によって違います。外れる押し縁はビスで固定されている箇所です。今回は室内側の上下の押し縁が外れるようだったので、上下のビスを外していきました。
ビスが外せたらスクレーパーなどで建具がキズ付かないように少しづつこねて押し縁を外していきます。
ガラスを入れ替える
ガラスを入れ替えていきます。建具のガラスは製造段階で接着が見えないように四方枠の中にガラスを接着してあることがあります。つまり、四方枠を付ける前にあらかじめ接着材を塗布した状態でガラスを嵌め込み、四方枠を付けている訳です。
四方枠は全てビスで固定されている訳ではなく、一部しか簡単に外せないようになっていることが多く、ガラスの割れ替えではその四方枠を全て外すことはあまりありません。
なので今回のような後付けで接着をする場合、コーキング納まりとなります。
コーキングとは?コーキング収まりの窓ガラス交換についてプロが解説。↑コーキング方法についてはこちらをご参考ください
割れたガラスが廃盤の場合
建具ガラスは梨地硝子という2mm厚みのデザインガラスが入っていることが多々あります。ですか現在、梨地硝子は全メーカー生産廃止になっています。その為、梨地硝子が入っていた場合、かすみアクリル板を入れることでほとんど違和感ない仕上がりになります。今回入れ替えたガラスも正確にはかすみアクリルです。
どうしてもガラスが良い場合、摺りガラスや透明ガラスを入れる他ありません。ですが一部だけ硝子の柄が大きく変わると外観が良くない為、その際は全て摺りガラスや透明ガラスにして統一感を出すというのも一つの方法です。
建具ガラス割れでお困りの際は、まずは近くのガラス屋さんに相談してみてはいかがでしょうか?
時々屋
日頃は福岡県北九州市にてガラス屋を営んでいる傍ら、空いた時間にガラスやサッシの修理ブログをまとめています。記事が少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。