この記事では引違い窓からFIX窓にサッシ交換するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。
引違い窓からFIX窓にサッシ交換するメリット
①景観が良くなる
引違い窓からFIX窓にすると今まで見えていた障子枠がなくなり、サッシ枠とガラス1枚の構成になります。窓が大きければ大きいほど景色がよくなり、オーシャンビューが楽しめる立地や窓から景色を眺めていたい場所にオススメです。
②断熱性能の向上
FIX窓にすると窓とサッシ枠の隙間や、窓障子がなくなることで隙間が一切なくなります。引き違い窓では障子と障子の重なりから隙間風が入っていた窓も、FIX窓でガラス1枚になるので隙間が生じません。さらに窓ガラスも複層ガラスにして空気層を分厚くしたり、ガス入りにしてLow-Eにするなど断熱窓にすることでかなりの断熱効果が見込めます。
③気密性の向上
窓の隙間がなくなることで気密性能があがります。気密性能があがると断熱効果だけでなく、結露対策、防音対策にも有効です。
④防犯対策にも有効
FIX窓は引き違い窓と違いカギが付いていません。なのでカギを不正解錠することもできませんし、引き違い窓ガラスのようにカギがある位置のガラスを割ってカギを解錠しガラガラと窓を開けて侵入ということもできません。
さらに、FIX窓の窓ガラス構成は自由に選べるので、防犯合わせガラスなどにすると断熱性も確保しつつ防犯対策までできてしまいます。
⑤採光性がある
FIX窓ガラスはほぼ全面積ガラス面なので日のひかりを採り入れることができます。そうすることでお家の中が明るくなりますし、観葉植物が趣味であったりペットを飼っているご家庭では、コンディションを作るためには日のひかりは大きなメリットになります。それにLow-E断熱ガラスにすることで日のひかりを採り入れつつ紫外線のカットもできます。反対に日のひかりを採り入れたくない場合、Low-Eの遮熱タイプにして紫外線と日差しをカットすることも可能です。
⑥窓のメンテナンスがあまり必要にならない
FIX窓はレールが砂埃や落ち葉で汚れることもなければ、窓障子のように戸車が壊れたり建て付けが悪くなったりということはありません。メンテナンスといえば窓の清掃くらいで、普段のお手入れというのは引違い窓に比べてほとんど必要ありません。。
FIX窓のデメリット
窓を開けて換気ができない
FIX窓は当然ですがはめ殺し窓なので窓を開けるということができません。当然ですが窓を開けてちょっと換気しようということもできないので、それはお部屋によっては想定よりデメリットに感じてしまう方もいらっしゃいます。
まとめ
以上FIX窓ガラスのメリットとデメリットをお伝えしました。FIX窓ガラスは窓を開けて換気ができないという大きなデメリットはあるものの、デメリット以上にたくさんのメリットもありますので引違い窓のサッシ交換を考えられている方は選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?
時々屋
日頃は福岡県北九州市にてガラス屋を営んでいる傍ら、空いた時間にガラスやサッシの修理ブログをまとめています。記事が少しでも皆様の参考になりましたら幸いです。