お風呂や脱衣場のガラスが透けて困るというご相談を頂きました。お風呂のガラスは透明ガラスではなく型板ガラスというガラスが設置されていることがほとんどです。この、型板ガラスというのは、ガラスの片面に型模様をガラス面に転写して作られるガラスで、室内側のガラス面を触るとザラザラボコボコしていて、室外側はツルツルしています。光が当たる反射してぼやけるため、外から室内が見えにくい目隠し効果のあるガラスです。
ですが型板ガラスにも弱点があります。それは夜だと光が反射しないため、室外から室内の型板ガラスをみた際に、室内のガラス面に人や物が近けれ近いほど透けてみえてしまうという点です。特にお風呂場はプライバシーな空間でもあるため、気にされる方も少なくありません。家を建てられるときなんかは、この場所のガラスは透明、こっちのガラスはすり(型板ガラス)で、というふうに取り決めると思います。当然お風呂場や脱衣場は型板ガラスになります。ですが、仕事柄ガラスの割れ替えにお伺いすると、意外と型板ガラスで後悔されている方も多く、違うガラスを入れることがあります。
この記事ではお風呂場や脱衣場のガラスが透けない為には何のガラスが良いのか考えていきたいと思います。
夜でも透けないガラスはなに？
夜でも透けないガラスはフロストガラス、カラー合わせガラス、真空ガラススペーシア不透明、和紙調ガラスがあります。それぞれご紹介します。
フロストガラス
フロストガラスとは、すりガラスを化学処理して表面をなめらかに加工したガラスです。通常すりガラスは型板ガラスと違い室内側が濡れると透明になったり、汚れもつきやすい性質上お風呂場のガラスには向きません。ですがフロストガラスは表面をフッ酸加工により、化学処理することで汚れがつきにくく、濡れても半透明のままです。すりガラスの特徴の光をやんわり採り入れつつ目隠し効果も高いガラスで、お風呂場や脱衣場にオススメのガラスといえます。
カラー合わせガラス
合わせガラスはフィルムを2枚のガラスで圧着しているガラスです。そのフィルムに色が付いているとカラー合わせガラスといい、日本板硝子のカラーラミペーンがカラー合わせガラスにあたります。カラーラミペーンでもホワイトであれば透け感もなく目隠し効果が高く、また防災ガラスなので防犯性も高く飛散防止効果もあります。
真空ガラススペーシア不透明
真空ガラススペーシアは2枚のガラスに0.2mmの真空空間を設けている為、断熱効果が優れているガラスとして認知されています。真空ガラススペーシアの不透明はすりガラスと透明ガラスの組み合わせです。ですがすりガラスの加工面を透明ガラスに向き合わせている為、通常のすりガラスと違い濡れても透明になりません。目隠し効果は高く、ガラスとの距離にもよりますが50センチほどガラスから離れていれぱほとんどみえません。
和紙調ガラス妙
和紙調ガラスはガラスに和紙調のフィルムを圧着したデザインガラスの一種です。和紙調フィルムが貼ってあるので目隠し効果も高く、割れた際は飛散しません。但しフィルムは水に弱い為、お風呂場ではなく設置するのであれば脱衣場が良いでしょう。
まとめ
以上夜でも透けないガラスをご紹介しました。上記のガラスであれば、夜に外から室内をガラス越しに見てもあまり透けません。それぞれ夜でも透けないガラスをご紹介しましたが、個人的な見解としてお風呂場や脱衣場にオススメのガラスはカラー合わせガラス叉は真空ガラススペーシアの不透明だと思います。理由としてはカラー合わせガラスは飛散防止効果もありつつ目隠し効果も発揮しますし、真空ガラススペーシア不透明も高い断熱性能に加え結露防止効果もあり、目隠しとしても十分な使用できるガラスだからです。勿論フロストガラスも目隠し効果としてオススメではありますが、お値段を考えると合わせガラスと差は無い為、目隠し効果+防災効果もあるコスパの良いカラー合わせがオススメです。
お風呂場や脱衣場のガラスが透けて困る、または透けないガラスにしたいと考えられている方の参考になりましたら幸いです。
