勝手口ドアのガラス交換方法を解説します。

この記事では勝手口のガラスドアの交換方法をご紹介します。

勝手口ガラスドアの交換方法をご紹介

①ドアクローザーのアームとリンクの連結ネジを外す

まずはドアクローザーというドアの開閉スピードを調整している金物のアームとリンクの連結ネジを外さないとドアの脱着ができません。写真のドアの吊元(上框左上)に金物が付いています。アームとリンクの連結部分に丸い箇所がありますが、その部分にネジが付いていますので、プラスドライバーで左回ししてネジを外します。

②丁番ビスを外す

まずはドアを持ち上げてみましょう。旗丁番の場合、ドアを持ち上げると外れます。儀星丁番の場合は丁番を外す必要があります。ドアを持ち上げて外れなければ儀星丁番の為、丁番ビスを外していきます。丁番はドア側とドア枠側に付いていますが、このときはドア枠側の丁番ビスを外します。丁番は枠の中に厚さ5mmほどの背板(裏板)が入っておりますが、背板にネジ穴があることで丁番は枠に固定することができます。丁番側ビスを外す際に、背板固定ネジを外すとドア枠内部の背板が落ちてドアの固定はできなくなります。背板固定ネジは外さないように注意して、丁番ビスを外してドアを外していきましょう。

↑写真の丁番真ん中の黄色◯の部分が丁番固定ネジです。丁番の上下に付いていることもあります。

③ガラスをカットする

ドアを分解する前にガラスのカット寸法を計算します。ガラスが入る枠のツラから端のツラまで幅、高さを測ります。ガラスは枠の中にものみこみがありますから、単板の場合は内寸プラス12mmが原寸(カット寸法)です。

ガラスをカットしたらグレージングチャンネルをガラスの縁まわりに巻き付けます。グレージングチャンネルの切れ目はマスキングテープで繋げて、隙間があかないようにします。

④ガラスを入れ替える

ドアを外したらガラスを入れ替えていきます。ガラス交換方法は2パターンあります。一つは押縁納まりといって、ガラスをおさえ金物と押しビードで押さえて固定してある場合と、もう一つはドア上枠を取り外してガラスを入れ替える場合です。

押縁納まりの場合、マイナスドライバーをビードの隙間に入れて手でつまめる程度に引っ掛けて出します。そのまま押しビードをつまんで引っ張って外すと押さえ金物も外せます。あとはガラスをカットして交換しましょう。押しビードを入れるコツは端から全て入れ込むとビードが余りますから、まずは10センチ間隔で部分的に押し込んでいき、二回目にぐるっと一周全体的に押し込みます。そうすることでビードが余らずしっかりガラスを固定できます。押しビードが劣化してガラスを固定できない場合、コーキング施工をして納めましょう。

上枠を取り外してガラスを交換するパターンの場合、上枠の両サイドに2本づつビスで固定してある為ビスを抜き取ります。このとき、ワッシャーの役割をしている薄い金属板が必ず入っているので、それも取り除きます。あとで必ず戻る必要があります。

ビスを抜き取ったら上枠が取り外せます。単板ガラスの場合はガラス内寸プラス12mmでカットします。カットしたガラスにグレージングチャンネルを巻いて、シリコンスプレーをガラスののみこみ部分に吹きかけます。ガラスを上枠を取り外した箇所からスライドさせながら入れ込みます。グレージングチャンネルの切れ目は上にくるように注意しましょう。切れ目が下になると枠の中に、雨水が溜まりカビの原因になります。

ガラスを入れたら上枠を戻して薄い金属板とともにビスを入れて固定します。この金属板はビスをインパクトで打ち込みすぎてもビス穴が変形しない為にあるものです。必ず取り外した手順と逆の手順で正しく元に戻しましょう。

⑤ドアを吊り込む

ガラス交換をしたらドアを吊り込みましょう。2人で作業する場合は一人がドアを持ち上げ、もう一人がドア丁番ビス穴を枠のビス穴位置に合わせビスを入れていきます。

一人で吊り込む場合は、あらかじめプラスドライバーにビスを付けてマスキングテープでビスが落ちないように固定しておきます。ドアを持ち上げて足をドアの下に入れて、足を上げてドアを持ち上げつつつ片手でドアの位置調整を行い、もう片方の手でプラスドライバーを持ってビスを丁番ビス穴に入れていきます。ドアを付けたらドアクローザーを連結して、ドアの開閉チェックをして問題なければ作業完了です。

以上勝手口ガラスドアのガラス交換方法でした。

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