【プロ解説】浴室ドア交換を自分で行う方法

この記事では、浴室ドア交換を自分で行う方法をご紹介します!※現場経験者以外の方は取り付けの参考にしないでくださいね。

今回ご紹介します浴室ドアの交換方法はアタッチメント工法というドア交換方法です。(カバー工法は散見された為)

アタッチメント工法とカバー工法なにが違う?お値段はいかほど?

アタッチメント工法とカバー工法の違いは、アタッチメント工法は段差ができない、開口がほとんど変わらないという点です。バリアフリーなお家ではアタッチメント工法でのドア交換方法が適していると思います。とはいえアタッチメント工法はだいたいメーカー問わずどの既設枠にも取り付けが可能な汎用性の高いドアです。

なので、少しドア(枠セット)自体のお値段が高いです。だいたい3.5〜4万円ほどします。(仕入れ先による)カバー工法でドア交換を行う場合は内付け枠をオーダー寸法で作成しお取り付けとなります。カバー工法はオーダー寸法で仕入れとなるので3〜3.5万ほどになります。(仕入れ先による)業者にお願いすると工賃+既存ドア処分費+交通費+シリコーン材などで合わせて、業者により差はありますが2.5〜4万円ほどかかります。

高いですが、建て付け調整をきちんと行ってくれて、コーキングの仕上がりが全然違うので、そこに自身のない方はプロにお願いした方が良いかもしれません。

少し前置きが長くなりましたが、浴室ドア交換方法について写真付きで解説していきます。

浴室ドア交換方法を解説【アタッチメント工法の場合】

①既設ドアを外し既設枠に付いている気密材や部品を外す

まずはドアを外します。ドアの外し方は、室内側からみてドア縦枠吊元の上部にラベルが貼ってあります。説明文に従い外していきます。5割以上は縦枠上部吊り車にレバーが付いているので、左右のレバーを下げるとドアが外せます。

ドアを外したら既設縦枠の気密材の上から下までカッターで「シャー」と刃を走らせて気密材を切って取り除きます。その他部品があればそれも外しましょう。

②既設枠レールをカットする

アタッチメント工法の場合、レールがアタッチメント枠のネジ穴にかからない場合はレールを切らなくても大丈夫です。ですが、当店の場合は少しでも開口を広く保ちたいので既設枠上下レールを切っています。レールを切るか切らないか事前に決めて出来寸法を計算する必要がある点は注意点です。ですが、DIYの場合はネット注文になると思いますので開口を伝えたら計算してくれるところにお願いしましょう。

話しが逸れましたが、レールはPカッターで7回ほどレール根本に切れ目を入れて、ウォーターポンププライヤーなどでレールを曲げながら切断します。

③アタッチメントにスペーサー材を付ける

アタッチメント枠裏側のネジ穴上下にたわみ防止のスペーサーを取り付けます。同梱のスペーサーの場合は糊面を剥がし貼り付けるだけです。当店は同梱のスペーサーを使わず施工スペーサーをいつも使用している為、同梱のスペーサー材の写真がありませんでした。同梱のスペーサー材で大丈夫です。

④既設枠にネジ穴をあけてアタッチメント枠を取り付ける

まずはアタッチメント枠を既設枠に取り付けテープで仮固定し、ネジ穴にポンチでケガきます。ケガいた場所にドリルでネジ穴を開けます。ドリルを駆体まで貫通させると漏水に繋がる原因になりかねないので既設枠のみ穴あけしましょう。

アタッチメント枠を仮固定した状態で、ネジ穴全てにシーリング材を注入して、付属のビスを使い枠を既設枠に取り付けていきます。ビスの取り付けは手回しドライバーで締めます。インパクトの場合は速度調整できるタイプなら最も低速回転にして取り付けます。シーリング材はネジ穴からの漏水を防ぐため忘れず行いましょう。

⑤浴室ドア本体を吊り込みドアにハンドルを付ける

既設ドアを吊り込みます。吊り車や戸車を入れ替えて吊元の変更ができる為、付属の取り付け説明書をみながら行ってください。次にドアにハンドルをつけます。

ドアを取り付けたら、YKKドアリモの場合はストッパーを新設枠の吊り元上部に付けてドアが外れないようにしましょう。LIXILの場合は吊り車側の吊り車自体にストッパーの役割があります。

ドアが付いたらラッチの調整を行います。ラッチは中折ドアの真ん中上下に付いています。調整方法が記載されているラベルシールが貼ってあるので、みながら調整していきましょう。窓が付いていない浴室では、換気扇を回すと負圧の影響でドアが勝手に開くことがあります。その場合は少しキツめに設定しておきましょう。

⑥シーリング施工を行う

マスキングテープを既存枠と新設枠に貼り付け、防水のためのシーリングを行います。シーリング後はヘラでぐるりと2回切っていきます。一回目は余分なシーリング材を取り除くため、2回目はシーリングを綺麗に仕上げるためです。空気が入るとシーリングの耐久性が落ちるのでヘラを立てて空気が入らないように行っていきます。

シーリング施工後はマスキングテープを剥がし完成です。

まとめ

浴室ドアのアタッチメントメント工法を行い、自分で浴室ドアを取り付ける方法をご紹介しました。慣れている方だと2〜3時間で出来ますが、私が数年前に初めて行った際は4時間かかりました。それまで幾度もカバー工法による浴室ドア交換を行っていたにも関わらずです。なので業者はよく半日でドア交換といいますが、DIYの場合は丸一日はみておきましょう。

浴室ドアを自分で交換される方にとって、この記事が参考になりましたら幸いです。

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時々屋

日頃はガラス屋を営んでいる傍ら空いた時間にガラスや建具にまつわるお役立ち情報を発信しています。記事が皆様の参考になりましたら幸いです。下関市・北九州市のガラス屋より

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