引き戸レールを自分で交換する方法

引き戸のレールはフラットレールで後付けが簡単にできる!

最近リビングやお部屋の間仕切り引き戸が開閉しづらい、なんでだろう?と思いみてみるとレールが削れていた、、なんてことはありませんか?特に床に埋め込みされているレールの場合、埃やペットの毛がたまり戸車に絡みつきやすいです。そうすると戸車のタイヤが回らなくなりレールを擦りながら引き戸を開閉することになります。長年その状態が続くとアルミレールなので削れてしまい、余計症状が悪化してしまいます。

ですが、戸車の交換はできてもレールの交換は難しそう、、そう思うのが普通です。そこで建具修理を行っている当店がDIYで簡単にレール修理する方法をご紹介したいと思います。

フラットレールを使いレールを交換する方法

フラットレールは厚み3ミリほどのレールで、床の上にそのままビスで取り付け可能です。レールにはV型レールやY型レールがあり、戸車がV型ならレールもV型レールに、戸車がY型ならレールもY型レールにします。フラットレールはホームセンター売り場で簡単に入手可能です。

それではレールの交換手順を説明していきます。

既存埋め込みレールを外す

まずは既存埋め込みレールを外します。外し方は簡単で、マイナスドライバーをレールの端に差し込み、テコの原理で外していくだけです。よく、そんなに簡単にレールが外せるんですね、とびっくりされますが埋め込みレールは簡単に取り外せます。レールを外すと埃が溜まっていると思いますので、掃除機や雑巾で綺麗にしておくといいかもしれません。

レールをカットする

既存レールの長さを測り、新しいレールを金ノコでカットします。グラインダーをお持ちの方はグラインダーに砥石を付けて切ると早いですよ。砥石は0.8mmが切断面が綺麗に切れてオススメです。角はギザギザしてバリがでるので、ヤスリなどでバリ取りしてレールを置いたときに床がキズ付かないようにします。

撤去したレール溝に埋め木する

撤去したレールは溝がありますので、溝の幅と高さを測り木材をカットして溝に埋めます。目的はフラットレールを溝の上に被せるので、下に支えになるようにするためです。オススメはシリコンシーラントなどのコーキング材をあらかじめ溝に点付けしておいて埋め木をすると接着固定できます。木材にこだわらなくても、ホームセンターに売ってあるスペーサー材などを切って埋めてもいいですが、施工性を考えると埋め木が楽です。

フラットレールをビス打ち固定する

フラットレールを脳天打ちで上からビスを打ち込みレールを床に固定します。取り付け位置は鴨居中心とレール戸車が走る溝の中心を合わせます。レーザーを使っても良いですし、定規を壁に当てて壁から鴨居溝の中心の距離と壁からレール溝の中心距離を合わせて付ける方法でも大丈夫です。ただし定規を使いレール位置を決める場合、基準となる壁が垂直でなければいけないので、水平器を壁に当てて反ってないかみておきましょう。

戸車調整をする

最後に戸車調整をします。走りが悪いかな?と感じたら戸車を上げたり、鴨居天井に当たる場合は戸車を下げたり調整しましょう。引き戸を閉めると戸先に隙間ができる場合も戸車の高さ調整で直ります。戸車の高さ調整は引き戸下部の左右に調整ネジがついています。右回しすると引き戸が高く上がり、左回しすると引き戸が下に下がります。

まとめ

以上がフラットレールの交換方法です。既存レールと全く同じレールを探すというのは大変ですし、年代やメーカーによっては入手できないことも多々あります。

それよりも、後付けでフラットレールを使いレールの交換をする方がぐっとDIYのハードルが下がり自分で簡単にレール交換ができます。材料は全てホームセンターで揃いますので是非チャレンジしてみてください。

余談ですが、引違い引き戸のダブルレールで片方のみレール溝が削れている場合、尚且つ片側しか開閉しない場合はレールのみ反転して向きを180℃変えたら良いです。片側で出入りするから片側しか使わないという場合にオススメです。

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