後付けできる網戸レールの種類と取り付け方法をご紹介!Z型レールがオススメ

皆さんこんにちは!時々屋です!

網戸を取り付けたいのにレールが付いていない、網戸レールが削れたり破損して網戸が付けられないといわれた、ということはないですか?

そろそろ網戸の季節になってきましたし、この記事では網戸レールの取り付け方法についてご紹介したいと思います!

後付けできる網戸レールの種類と取り付けする網戸レールの選び方は?

まず後付けできる網戸レールはZ型レール(クランク型レール)とT字型レール、L字型レールの3種類があります。汎用性の高い網戸レールはZ型レール(クランク型レール)です。それぞれサッシ枠の形状や現場状況により使用する網戸レールが変わります。

Z型網戸レール取り付けを行う場合

Z型レールはクランクレールともいい、写真のように既存レールやサッシ枠に正面打ちする形で取り付けします。既設サッシが半外付けの場合で、後付けで網戸レールを取り付けられる箇所がサッシ枠や既存レールしかない場合などはZ型網戸レールを使用します。主に腰高窓に使いますが、汎用性が高くほとんどのサッシに取り付けできます。壁との入隅でかつ、網戸レールにシーリング材がべったりと付いている場合はZ型レールの使用ができないこともあります。

、団地やマンションなどで持ち出し網戸の設置となる場合かつ網戸レールがない場合などは下レールのみZ型レールを後付けします。

T字型網戸レール取り付けを行う場合

T字型レールの取り付けを行う場合は、サッシ枠が壁と入隅の場合かつ網戸レールの立ち上がりが5mmほどしかない場合や、網戸レールに変性シリコンがべったり付いている場合にT字型レールを壁打ちして取り付けます。Z型レールはサッシ枠や既設レールに後付けできますが、壁との入隅や既設レールに変性シリコンが付いてZ型レールを取り付けできない場合はT字型レールを後付けします。

上だけT字レールにして下はZ型レールを取り付ける場合もあります。現場状況により取り付ける網戸レール種類は変わります。

L字型網戸レール取り付けを行う場合

L字型網戸レール取り付けを行う場合は、駆体に網戸レールを後付けしたい、かつ既設サッシ枠やレールから2mmほど離す位置で取り付けたい場合に使用します。例えば団地などの袋型網戸の設置が望まれる場合、上レールの位置と下レールの位置が2mm以上ズレていると網戸の開閉に問題が生じたり、隙間ができる可能性があります。

同じく駆体に後付けするT字レールを使用すると必然的にサッシ枠や既設レールから5mmほどの距離ができるため、L字型網戸レールの取り付けが適切です。

Z型網戸レールの取り付け方法

既設網戸レールを採寸し、採寸した寸法で後付けするZ型網戸レールを切断する

まずは既存網戸レールやサッシの幅を測ります。次に採寸した寸法でZ型網戸レールの切断を行います。切断は金ノコでも良いですし、グラインダーに砥石をセットして網戸レールをカットしても大丈夫です。切断面はギザギザする為バリ取りは行いましょう。

網戸レール取り付け箇所にシーリング材を付けてビス打ちする

コーキングガンにシリコーンをセットして網戸レール接地面にコーキングします。コーキングしておくことでしっかりとした接着が可能です。

次に網戸レールを既設レールにペタッと取り付けて、15センチ間隔で直接網戸レールに下穴をあけます。コーキングで接着も併用している為3.5mmのビスを使用して15センチ間隔で直接網戸レールに短いビスを打ち込みます。ビスは既設網戸レール厚みやサッシ枠厚みに合わせてグラインダーで切断して取り付けが望ましいです。

これで網戸レールの設置ができます。

L字型網戸レールの取り付け方法

後付けする網戸レールを切断し、取り付け位置を決める

まずは既存レールを採寸して後付けする網戸レールを既設レールの長さに合わせてカットします。

L字レールの場合、駆体ビス打ち固定になる為、窓障子から網戸レール中芯の距離を計算して網戸レールを設置する必要があります。持ち出し網戸なら窓からレール中芯までの距離が2mm〜5mmの位置になるように駆体にケガキます。住宅網戸を取り付ける場合は窓からレール中芯までの距離が8mmになるように駆体にケガキます。これで取り付け位置が決まりました。

網戸レール、駆体ともに下穴をあける

網戸レール、駆体ともに下穴をあけます。駆体はセメントの場合、コンクリートドリルで穴あけを行います。コンクリートドリルは使用し続けると熱でドリル先端が溶けて丸くなる為、水に付けながら少しづつ下穴をあけます。下穴は取り付けビスにあった下穴径で穴あけしましょう。下穴とビス径が一緒だったり、下穴の方が大きいとビスが駆体の中でスカスカになり網戸レールの固定がしっかりとできません。

網戸レールを駆体にビス打ちして固定する

網戸レール、駆体ともに下穴をあけたらコンクリートビスを打ち込み後付けレールを駆体に固定します。網戸レールを取り付けできたらコンクリートの粉塵が出るので雑巾や小型掃除機で網戸レールを清掃しましょう。あとは網戸の設置をして完了です。

L字型レールとT字型レールの取り付け方法は一緒なのでT字型レールの取り付け方法は記述を控えます。

後付けレールにZ型網戸がオススメな理由

網戸レールを後付けする場合にZ型網戸レールがオススメな理由は、設置する網戸出来寸計算がしやすいことや施工性の良さもあるのですが、納まりが綺麗で見栄えが良い点です。基本的には住宅網戸も、団地やマンション網戸の場合もZ型網戸レールを第一に取り付けできないかみています。難しい場合に限り、L字型レールや、T字型レールの取り付けにシフトしていくイメージです。(個人的な見解)

Z型網戸レールは汎用性が高いため、既存サッシに網戸レールがない場合、まずはZ型網戸レールの取り付けができないか考えることが多いですね。

まとめ

この記事では後付けできる網戸レール種類と、現場シーンに合った後付けする網戸レールの選び方、また後付け方法のご紹介をしました!

意外と簡単そうだと感じてしまうかもしれませんが、現場ごとに網戸レールの寸法や設置方法を変えたり、網戸の種類を変えたり、後付けする網戸レール間の寸法や窓からレール中芯の距離により作成取り付けする網戸の出来寸やモヘア(防虫のための毛)長さを計算したりと、実は網戸の設置は奥が深いです。

DIY紹介記事を量産している私が言うのも変ですが、餅は餅屋で業者にお任せすることをオススメします。この記事では、網戸レールがなくても網戸レールを後付けして網戸の設置ができる場合もあるということを知って頂きたいと同時に、網戸の設置は行うが網戸レールの後付け方法はよく分からないという業者様にとっても何かの参考になりましたら幸いです。

プロフィール背景画像
プロフィール画像

時々屋

日頃はガラス屋を営んでいる傍ら空いた時間にガラスや建具にまつわるお役立ち情報を発信しています。記事が皆様の参考になりましたら幸いです。下関市・北九州市のガラス屋より

お見積もり・お問い合わせはこちらをタップ!
092-600-0483