浴室折れ戸カバー工法とアタッチメント工法の違いについて施工業者の視点で解説

この記事では浴室折れ戸のカバー工法とアタッチメント工法についての違いについてご説明していきたいと思います。 

結論からお話ししますと

カバー工法は段差ができる

アタッチメント工法は段差ができない

以上2点の大きな違いがあります。

ではカバー工法とは?アタッチメント工法とはなんでしょうか?

順番にご説明致します。

カバー工法とは

カバー工法とは既存の枠を残したまま、新しい枠を既存の枠の中に納める工法になります。

↓の画像を見て頂きますと分かりやすいかもしれません。 

こちらの画像の黄色い矢印をみて頂きますと、元々付いていた枠が見えます。この枠に所々ビスが見えますね。

ですが実は壁の中にも枠のツバがのみこんでいまして、さらにそのツバにビスが打って固定してあるのです。新築工事のときはサッシ枠を取付けてから壁が作られるので想像しにくいかもしれません。

ひと昔前はサッシ交換、ドア交換といえば枠まわりの壁を一旦壊して既存の枠を撤去し、そうして新しい枠を取付けて再度壁を直す、そのような工事でした。

なので、ドア交換となると左官屋さんの手配もあり工期がかかり、料金も高かったのです。

今はあまり既存の枠を取り除くような事はせず、既存枠は残したまま新しい枠を少し小さくオーダー寸法で作成し枠の中に納める、カバー工法が主流となっています。そうすることで結果的に工期や費用が短縮できるというわけです。

カバー工法のメリット

1.既存枠に歪みがあってもきれいに納まること。

2.カバー工法は、既存枠に新設枠が重なり元の枠はほとんど見えなくなる。なので既存と違うカラーにする場合はカバー工法が綺麗に見える。

カバー工法のデメリット

1.既存枠によっては枠が出っ張ってしまうこと。

2.開口が左右上下2センチ弱小さくなること。

3.段差ができること。

こちらをご覧下さい。

みにくいのですが、若干段差ができているのが分かりますか?カバー工法では浴室は27mm段差ができます。

ですが、既存枠自体に段差が27mm以上ある場合は新しい枠を乗せても段差はできません。確かこちらの現場は既存枠段差が20mmだったので、7mm段差ができてしまいました。

若い方でしたら躓くことはないほどの段差です。

既存枠段差が27mm以上ある場合、ほぼフラットになります。

アタッチメント工法とは

アタッチメント工法のメリット

1.カバー工法では段差ができてしまうというデメリットを打ち消し、段差ができないフラットな仕上がり 

2.開口が小さくならないため見た目がスッキリ。

アタッチメント工法のデメリット

アタッチメント枠は分割された枠を既存枠に貼り付けてビスで固定するみたいなイメージですので、既存枠の歪みに若干影響されます。

とはいえカバー枠のように小さく製作し、下の画像の矢印の間にスペーサーを入れ建て付け調整すると、既存枠と新しい枠の間に少し隙間が出来てしまうので、シーリング施工で見た目を整える必要があります。

どちらも一長一短なところがあります。それぞれライフスタイルや家族構成、好みに合わせて選ぶと良いかと思われます。

まとめ

カバー工法が良い場合

  • 既存枠の建て付けが悪い(枠が平行四辺形や弓なりになっている)
  • 既存枠の段差が20〜30mm内のため枠を被せてもあまり段差ができない 
  • 安い
  • 既存とカラーを替えたい

アタッチメント工法が良い場合

  • 既存枠が段差がないフラットなタイプ
  • ご年配の方
  • スッキリした見た目

いかがでしょうか?

カバー工法とアタッチメント工法の違いがお分かり頂けたかと思います。

どうやら浴室折れ戸交換にはカバー工法やアタッチメント工法というのがあるらしいが、どちらが良いか良く分からない、という方のご参考になれば幸いです。

当店の浴室折れ戸交換事例はこちらをご参照下さい。

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