玄関ドアの防犯対策は必要?3つの防犯ポイントで安全性を確認してみよう

我が家の玄関ドアの防犯対策は大丈夫だろうか。家を空けることが増えたし、夜も不安。玄関ドアも古くなってきたので、そろそろ交換した方がいいのだろうか。このようにお悩みではありませんか?

玄関は住居内に出入りするための最重要箇所ですから、不審者からの侵入に対して万全な防犯対策が必要です。日本は比較的治安が良いので、まさか泥棒は入らないだろうと思っている方も多いことでしょう。

しかし、犯罪者は侵入を虎視眈々と狙っているのが現状です。玄関の防犯対策をレベルアップするには犯罪者が浸入しにくい状況を保つことが最適なのです。そこで今回は玄関ドアの防犯対策について解説しますので、どうぞ最後までお読みください。

玄関ドアの防犯対策は必要?

他国と比較すると治安の良い日本では厳重な防犯対策は必要ないし玄関ドアは施錠されていれば安心。このように思われることでしょう。しかし、犯罪者は簡単な侵入方法を日々研究しており、住宅の入り口である玄関ドアは狙いやすい場所と言われています。

【玄関ドアにおける侵入方法】

●サムターン回し
サムターン回しとはドアの外側から強引にサムターンを操作し解錠する手口を言います。


●カム送り(シリンダーを浮かす)
カム送りとはシリンダーを浮かし、その隙間から工具を差し込み解錠する手口です。


●解錠専門道具を使用したピッキング
ピッキングとは「ピック」という特殊工具を鍵穴に差し込み解錠する方法です。


●ドア周辺のガラス破り
玄関ドアにある小さな小窓を道具を使用し割って工具を差し込み解錠する方法です。

玄関ドアがしっかり施錠されていても犯罪者はあらゆる手段を用い解錠しようとします。つまり、犯罪者が諦めるようなセキュリティー対策をしなければ防犯上、強固なセキュリティーとは言えないのです。

玄関の防犯3つのチェックポイント

玄関の防犯対策は様々ですが最初に3つのチェックポイントを確認してみましょう。これらのポイントを確認し、対策すれば家宅侵入率が大きく下がると考えられます。
まずは、道路から玄関ドアの見え方が防犯上重要になってきます。少し考えればわかりますが、住居入口が外部から見えにくいと犯罪者にとっては好都合です。擁壁で家を囲んでいる住宅もありますが、侵入されると外部から分かりませんので、あまり好ましいとはいえません。

また、古い玄関ドアの場合、鍵が一カ所で、明り取りのための窓があるタイプが見られます。この種類の玄関ドアは犯罪者からみてとても入りやすいドアのひとつと考えますので、早急に防犯対策をしたほうが良いですね。現在、自宅がどのような防犯レベルなのか、確認する上で防犯チェックしてみてください。

玄関の防犯チェック①道路から玄関ドアが見えている?

玄関ドアが道路に面しているか、もしくは道路から見えているか確認してみましょう。ちょっとした植栽でも道路から玄関ドアへの視界を遮ることで外から見えにくくなるため侵入されやすくなります。防犯上、塀やネットフェンスを道路側に設置する住宅もありますが、高すぎると道路から玄関ドアが見えなくなる可能性もありますのでフェンス等を設置計画する際は「高さ」に気をつけましょう。

【防犯上好ましくない外構】

  • 1.2m以上の擁壁やフェンスがある
  • 垣根の設置により玄関が見えない
  • 木や植栽に隠れて玄関が見えない

玄関周りの視界を広くしておけば犯罪者が侵入する確率は低くなります。玄関ドアが道路から見えるような防犯対策を実施しましょう。

玄関の防犯チェック②玄関ドアに鍵は2カ所ある?

侵入者は玄関ドアのピッキングなどで5分以上かかる場合、侵入をあきらめると言われています。ひとつの玄関ドアに2つの鍵がある「ワンドアツーロック」は侵入者が最も嫌う玄関ドアで、とても有効な玄関防犯対策と言えるでしょう。

最新の玄関ドアは2カ所鍵がありますが、ご自宅の玄関ドアの鍵が1カ所なら、玄関ドアを交換するか、もしくは補助錠の設置をおすすめします。

 【玄関ドアの補助錠】

<外付けタイプ>

外付けタイプの補助錠は外出時に施錠する製品です。玄関ドアに直接取り付けますので、外見上も防犯対策をしていることが窺えるため視覚的にも効果があります。外付けタイプの補助錠は室内側から解錠できないため施錠の際はご家族に周知しておくようにしましょう。

<内付けタイプ>

内付けタイプの補助錠は外部から施錠の状況がわからないため犯罪者により解錠されにくいのが特徴です。例えば、侵入者が本体鍵を道具の使用で解錠しても、内付けの補助錠があれば侵入される確率は下がりますので防犯上、とても有効であると言えるでしょう。玄関ドアの補助錠は最も簡単な防犯対策のひとつですので、挑戦してみてはいかがでしょうか。

玄関の防犯チェック③玄関ドアガラスの防犯処置をしている?

玄関ドアには明り取りのため小窓を取りつけている製品もあります。しかし、小窓に防犯処置をしている製品は多くありません。侵入者が小窓のガラスを割り工具を差し込み開錠する可能性があることから、玄関ドア周辺小窓ガラスにも防犯処置が必要と言えるでしょう。

【玄関ドアガラスの防犯処置】

●防犯合わせ複層ガラスを採用する

玄関ドアのガラスは網入りガラスになっている製品が多く、防犯上有効なのでは?と思われるでしょうが金属を切断できる道具があれば簡単に切れてしまいますので、防犯性はそれほど高くありません。そこで採用したいのがガラスを「防犯合わせ複層ガラス」にすることです。防犯合わせ複層ガラスとは二枚のガラスの中間に「中間膜」がある製品を言います。中間膜は容易に破ることができないため防犯上の有効性は高いといえるでしょう。

●防犯フィルム

玄関ドアのガラスに防犯フィルムを貼ればガラスを破られる確率が低くなります。しかし、薄いフィルムですから対策を立てられてしまうと、防犯性は低下してしまいます。玄関ドアのガラスは光を取り入れるための有効な手段ですから、できるだけ残しておきたいものですよね。そこで、おすすめなのが現況ガラスを「防犯合わせ複層ガラス」に交換するのが防犯上、最も有効な方法なため、ガラス交換をおすすめします。

家や家族を守るため防犯性の高い玄関ドアに交換しましょう

家への入り口である玄関はなくてはならないものですが、第三者にとっても侵入しやすい場所であることは間違いありません。玄関ドアは少し前の時代では鍵が一カ所で十分でした。

しかし、「ピッキング」、「サムターン回し」など昔ながらの方法に加え、近年では鍵を電動ドリルで破壊するような、荒っぽい方法で侵入されるような世の中です。また、高齢者の一人暮らしが増え在宅であるにもかかわらず玄関から侵入する犯罪も発生しています。治安の良い日本でも、外国人が多く流入し多国籍化していくに従い犯罪率も高くなる傾向にあります。

我が家は自分の手で守らないとならない時代です。既存の玄関ドアの防犯性を高めても、限界があります。そこで、家や家族を守るためにも「防犯性の高い玄関ドア」に交換することも視野にいれるべきと考えます。玄関ドアなんて簡単に交換できるの?と、思われることでしょう。

しかし、しっかりした知識と技術力があればそれほど難しい工事ではありません。ただ、現況により交換ができない可能性もありますので、現場調査の上、検討してみてはいかがでしょうか。

お見積もり・お問い合わせはこちらをタップ!
092-600-0483